鱗柄(うろこがら)
三角形を並べた柄で、魚や蛇の鱗に形が似ていることから「鱗柄」と呼ばれるように。
もともと三角形には「魔除けの力」があるとされていました。
神に屈した悪魔の印をあえて描くことで「忌み嫌うものを追い払う」とも言われいます。
その上、鱗には身を守る役割もあるので「鱗柄」にも魔除けの意味があると考えられています。
鱗柄は単純で描きやすいことから、古代から世界各地に見られます。
日本では弥生時代の土器にすでに見られます。
「鋸歯文(きょしもん)」とも呼ばれる鱗柄は、死者を悪霊から守り、親近者を守護して欲しいという願いを込めて、埋葬品などに使われてきたといいます。
能や歌舞伎を観に行く時、演目に合わせた装いをするのがお洒落ですね。
能の「道成寺」では、怨霊と化した白拍子は鱗柄の衣装で現れます。
歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」では、蛇体を表したい清姫の衣装に鱗柄が用いられています。
観劇の際に、鱗柄の小物をバックの中に忍ばせてみてはいかがでしょうか。
◇ 前川印傳では様々な鱗柄を揃えております。中でも人気の色の組み合わせ(革の色✖️漆の色)を紹介いたします。
赤✖️白の「ファスナータイプの小銭入」です。中に3つの仕切りがあり、三つ折りしたお札、カード、小銭等を分けて入られて機能的。
外側にもポケットが付いていて「使いやすい小銭入」として人気があります。
黒✖️黒の「名刺入」です。
ポケットの数が中に4つ、背面に1つと名刺を整理するのに最適です。
ゆとりあるサイズなので、名刺の出し入れがしやすい仕様になっています。
ビジネスシーンでの第一印象は名刺交換で決まります。その際、名刺入は重要なアイテムになります。「印傳の名刺入」は相手に好印象を与えてくれるはずです。
黒✖️緑の「札入」です。
スリムなデザインで携帯性の高いスマートさが魅力の財布です。
カード10枚と紙幣を収納するタイプ。ポケットに財布を入れる方、コインケースを別に持たれる方におススメです。