「前川印傳の歴史と伝統—江戸時代から受け継ぐ技術」

前川印傳は、蔵前で職人として奉公していた初代昭太郎が創業しました。二代目典央から浅草で自社店舗を構え、私たちは日本の伝統工芸である「印傳」を守り続け、鹿革と漆を用いた独自の製作技術を大切にしています。

革工芸の歴史は奈良時代にさかのぼり、江戸時代には革に漆を塗って耐久性と美しさを兼ね備えた製品を作り上げていました。時代が進むにつれ、その技術は一層進化し、町民文化の中でさらに愛される工芸品となりました。当時の職人たちが手がけた精密なデザインと技術は、今もなお受け継がれ、前川印傳でもその伝統を守りながら製品を作り続けています。

当店では、職人が一つひとつ丁寧に手作業で製品を作り上げています。特に鹿革に漆で模様を施す技術は、熟練した職人の技が必要とされます。長年の経験と繊細な手作業が組み合わさり、革の質感や漆の光沢を最大限に引き出すことで、唯一無二の美しい製品が完成します。

前川印傳の代表的な製品である「パッチワーク印傳」も、職人の高い技術が光る一品です。異なる色や柄の革を組み合わせ、他に類を見ない独自のデザインを生み出しています。パッチワークの一つひとつが異なるため、同じデザインは二つと存在しません。まさに「一点物」としての価値を持ち、長く使い続けていただける逸品です。

私たちは、これからもこの伝統工芸を守りながら、現代のライフスタイルにもマッチした製品を提案していきます。浅草を訪れる際には、ぜひ前川印傳の店舗にお立ち寄りいただき、職人の技が息づく製品に触れてみてください。

読みもの

— 前川印伝を、読んで、知る。

商品カテゴリ

— 四季に合わせた伝統の和柄の数々