印傳とは

— 独特な風合いに秘められた歴史

鹿革に漆模様を施す印傳の歴史は400年余

「印傳(いんでん)」という呼称の由来の一説には、インドより伝来したもの、「印度伝来」からきているともいわれています。

古くは奈良時代にまでさかのぼる燻(ふすべ)技法は様々な革製品を生み、その技術は時代と共に発達、後に海外から渡来した装飾革とも融合していき、いくたの試行錯誤の末に、独特の風合いと強度を持つ「鹿革印傳」が創り出されていったのです。

日本独自の伝統と美意識の結晶

印傳は原料の天然の鹿革を他の鹿革と異なる独特な鞣製をし、これにうるしを加工した日本独自の伝統と美意識の結晶と呼ぶにふさわしい逸品です。

袋物として近代的なセンスを取り入れ、他の皮革の追随を許さぬ柔軟、強靭、優美を特徴とし、多くの人々を魅了し続けております。